心・大血管疾患合併肺癌の治療戦略 虚血性心疾患
冠状動脈ステント留置後肺癌に対する周術期管理
中 麻衣子
1
,
齊藤 元
,
南谷 佳弘
1秋田大学 呼吸器・乳腺内分泌外科
キーワード:
冠動脈疾患
,
抗凝固剤
,
術後合併症
,
ステント
,
入院期間
,
脳梗塞
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
血小板凝集阻害剤
,
後向き研究
,
治療成績
,
周術期管理
,
薬剤溶出性ステント
,
経皮的冠状動脈インターベンション
Keyword:
Anticoagulants
,
Coronary Disease
,
Length of Stay
,
Lung Neoplasms
,
Postoperative Complications
,
Pneumonectomy
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Retrospective Studies
,
Stents
,
Treatment Outcome
,
Brain Infarction
,
Perioperative Care
,
Drug-Eluting Stents
,
Percutaneous Coronary Intervention
pp.286-292
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015206409
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冠状動脈ステント留置後肺癌に対する周術期管理について検討した。肺癌根治術(区域切除術または葉切除術)934例について、診療記録をもとに後方視的に検討した。心疾患併存の有無で2群に分けた。心疾患併存は101例に認め、手術時間、出血量、胸腔ドレーン留置期間は各群間に有意差は認めなかった。高齢および男性の割合が心疾患併存群で有意に多かった。喫煙係数にも有意差を認め、喫煙との関連が示唆された。術後合併症および心臓有害事象は、心疾患併存群でそれぞれ20.8%、4.0%と有意差を認め、それに伴い術後在院日数も心疾患併存群で有意に長かった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015