発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014244264
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37歳女。21歳時、ジェットスキーで衝突事故を受傷した。約16年後、左胸背部痛と咳嗽を主訴に受診した。胸部X線像で縦隔陰影の拡大を指摘され、CTで胸部大動脈瘤を認めた。胸部X線所見では、縦隔陰影の軽度拡大を認めた。胸部CT所見では、大動脈峡部に最大径5cmの大動脈瘤を認めた。全身麻酔下、右側臥位で手術を開始した。左第4肋間後側方開胸にてアプローチした。瘤以外の大動脈は視診触診上健常であったため、胸部下行大動脈に送血管、左大腿静脈から脱血管を挿入し、部分体外循環下に人工血管置換術を行う方針とした。術後、特に合併症なく経過し、術後19日目に軽快退院となった。
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