発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004164377
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16年間に人工血管置換術を施行した53例を対象に,最近の脊髄保護・術中モニターの有用性などを検討した.53例全例にspiral opening法でグラフト置換を行ったが,大動脈遮断の補助手段として遠位側大動脈灌流法を採用しており,初期の6例に肺動脈(PA)-大腿動脈(FA)バイパス法を,以後の47例にF-Fバイパス法を使用した.腹部主要分枝再建は真性瘤で33例中19例,解離性瘤では20例中17例に施行した.53例全例に術後良好な意識の回復を見たが,5例の死亡を認めた.入院死亡5例を除く48例の追跡期間は術後平均7年3ヵ月であり,うち11例の遠隔期死亡を認めた
©Nankodo Co., Ltd., 2004