電動ステープリングシステムを用いた肺切除

電動ステープリングシステムであるiDrive Ultra powered stapling systemを用いて肺切除を行った15例を対象に検討を行った。対象疾患は原発性肺癌12例、転移性肺腫瘍3例で、iDrive Ultra powered stapling systemを15例の肺切除に56回適用し、肺実質、気管支、更に血管に対し安全に使用することができた。術中、操作中の動作不良などのインシデントはなく、通常のステープラーに変更した症例もなかった。高度気腫化肺1例および肺線維症合併1例にステープル部分からの気瘻が持続したが、biodegradable polyglycol acidシート、フィブリン糊で消失した。重篤な合併症を生じた症例はなかった。