発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014130610
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37歳男。突然の胸痛を自覚し、救急車で搬送された。胸部X線所見では大量の左胸水と縦隔偏位を認めた。胸部CT所見では、椎体および第6肋骨頭と下行大動脈に接して造影効果を伴う腫瘤様構造を認めた。試験穿刺で血性胸水を認め、左血胸と診断した。胸腔ドレーンを挿入し、血性胸水を1000ml排液して血圧120mmHgと回復を認めた。止血目的で緊急手術を行った。生検組織から孤立性線維性腫瘍と診断した。初回手術から1ヵ月後に腫瘍摘出術を施行した。病理組織所見から孤立性線維性腫瘍と診断した。術後経過に問題なく術後13日目に退院した。術後4年3ヵ月、再発なく、定期通院中である。
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