発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013257872
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75歳男。2ヵ月前に急性心筋梗塞に対し経皮的冠状動脈形成術を施行したが、その1週間後より夜間呼吸苦が出現し、心エコーで乳頭筋断裂による高度僧帽弁閉鎖不全と中等度三尖弁閉鎖不全を認めた。開胸し右側左房切開で僧帽弁を観察すると乳頭筋断裂部左室壁が瘢痕化していたため断裂した乳頭筋および腱索を切除し、乳頭筋断裂部左壁より人工腱索を立て僧帽弁形成術を行い、また三尖弁の弁輪形成術を行った。術後第11病日の心エコーでは僧帽弁閉鎖不全は軽微であり、第25病日に独歩退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2013