発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013219805
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72歳女性。冠状動脈バイパス術(CABG)術後15年目に胸部不快感が出現し前医を受診、胸部造影CTにてCABG術後大伏在静脈グラフト(SVG)瘤を指摘され、手術目的で著者らの施設へ入院となった。所見では胸部造影CTおよびCAGでSVG瘤は最大径40mmの巨大瘤であり、破裂の危険性があること、またグラフト内腔に多量の血栓が存在し、血栓塞栓症や心筋梗塞の危険性があることが確認された。そこで、心拍動下に再バイパス術およびSVG瘤切除・閉鎖術が行われた。その結果、術後の経過は良好で、術後36日目に患者は独歩退院となった。目下、術後4年経過現在、特に問題はみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2013