発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014244258
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80歳男。69歳時、不安定狭心症で3枝病変に対して3枝バイパス術を施行した。76歳時、グラフト造影で#8に吻合したLITAの閉塞があり、#7の狭窄に対して経皮的冠状動脈形成術を施行した。その後、急性心筋梗塞で入院し、冠動脈造影でグラフトの閉塞と重症3枝病変を認めた。再冠動脈バイパス術を施行した。術後の循環状態は安定しており、手術当日人工呼吸器を外し、第2病日に集中治療室を退室した。腎不全に対する血液透析は第3、第4病日と連続で行い、以後隔日週3回の維持透析に移行した。第14病日に行ったCT造影検査では、SVGは良好に造影され、第16病日に軽快退院した。現在、術後10ヵ月を経過したが狭心症の再発はなく元気に通院している。
©Nankodo Co., Ltd., 2014