発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010054002
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64歳男。冠状動脈バイパス術(CABG)後の冠状動脈造影にて大伏在静脈(SVG)末梢側吻合部近傍の瘤を認め、2年10ヵ月で53×44mmに増大した。右胃大網動脈グラフトを用いて右冠状動脈#4領域へのバイパス術を追加する方針で手術を施行したが、強固な癒着と著明な石灰化で冠状動脈壁性状が非常に悪く、また逆行性に良好な血流が存在することや、グラフト遮断下でもST変化などがないことから瘤切除のみ行った。術後CTにて#4領域は側副血行により造影されているのを確認し、第9病日に独歩退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009