胸部大動脈瘤に対するステントグラフト法の工夫
胸部大動脈瘤 胸部大動脈自作ステントグラフト内挿術後の遠隔期成績
田中 厚寿
1
,
鬼塚 誠二
,
新谷 悠介
,
大野 智和
,
奈田 慎一
,
金谷 蔵人
,
福永 周司
,
廣松 伸一
,
明石 英俊
,
青柳 成明
1久留米大学 血管外科
キーワード:
胸大動脈
,
ステント
,
脳梗塞
,
麻痺
,
後向き研究
,
大動脈瘤-胸部
,
治療成績
,
ステントグラフト内挿術
Keyword:
Aorta, Thoracic
,
Paralysis
,
Retrospective Studies
,
Stents
,
Treatment Outcome
,
Aortic Aneurysm, Thoracic
,
Brain Infarction
pp.9-14
発行日 2011年1月1日
Published Date 2011/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011103423
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
胸部大動脈自作ステントグラフト内挿術後の遠隔期成績について報告した。胸部大動脈疾患に対して自作ステントグラフト(SG)を用いた胸部ステントグラフト内挿術(TEVAR)を行った94例を対象とした。85例に問題なくSGを留置でき、技術的成功率は90%であった。手術死亡を4例に認めた。TEVARの死亡率は10%(2/21)であった。術後早期の臨床的成功率は85%(80/94)であった。術後30日以降の観察期間中に31例が死亡し、関連死亡を11例に認めた。全死亡、関連死亡回避率は、5年でそれぞれ63%、84%で、手術移行回避率と臨床的成功率は、5年でそれぞれ89%、58%であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011