発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004289047
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
65歳男.健診で胸部X線像上異常陰影を指摘され,精査の結果左S2に3cm大の腫瘤を認め,CTガイド下肺生検で低分化腺癌と診断された.臨床病期IIBと判断し手術を施行した.左後側方切開により第5肋間を開胸した.胸水,胸膜播種はなく,左S2に類円形の腫瘍を認め,腫大した肺門リンパ節を認めた.左肺上葉切除術,リンパ節郭清ND2aを施行した.病理組織所見より肺大細胞神経内分泌癌と診断した.リンパ節転移なく,術後病期はpT2N0M0,stage IBであった.術後合併症なく軽快退院し,外来にてテガフール・ウラシル配合剤400mg投与中であり,術後22ヵ月の現在,CEA,NSE値は正常範囲内で推移し,再発なく生存中である
©Nankodo Co., Ltd., 2004