発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011245568
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
77歳男性。患者は咳および血痰を主訴とした。胸部X線では右上葉に6cm大の腫瘤が認められ、胸部CTでは上大静脈浸潤が疑われた。気管支鏡検査を行ったところ、低分化な非小細胞癌が考えられ、右上葉切除+壁側胸膜ならびに奇静脈合併切除+リンパ節郭清術を施行した結果、病理組織学的に臨床病期IIB期の肺多形癌であった。術後、化学療法は行わず、目下、手術から2年2ヵ月経過したが、再発はなく、非担癌生存中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011