発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013186580
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50歳男性。両下腿浮腫および呼吸困難を主訴とした。他院にて頻脈性心房細動による心不全として内科的治療中であったが、心エコーにて左心室の血栓を認め、手術目的で著者らの施設へ紹介となった。胸部X線、心電図、心エコーにより心房細動、中等度の僧帽弁閉鎖不全ほか、心不全を伴う孤立性左室心筋緻密化障害と診断された。以後、左室内に可動性に富んだ球状血栓を認めたため、僧帽弁輪縫縮術、maze手術と同時に、経僧帽弁的に内視鏡を用いて左室内血栓摘出が行われた。更に術後は4日目にワーファリンを再開した。その結果、患者は経過良好にて術後33日目に独歩退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013