心房細動に対する外科治療
アブレーションデバイス 僧帽弁疾患に伴う心房細動に対する外科治療 高周波凝固法と冷凍凝固法との早期手術成績の比較・検討
岡田 正穂
1
,
碓氷 章彦
,
櫻井 寛久
,
寺澤 幸枝
,
恒川 智宏
,
江田 匡仁
,
荒木 善盛
,
水谷 真一
,
成田 裕司
,
大島 英揮
,
上田 裕一
1名古屋大学 心臓外科
キーワード:
心房細動
,
僧帽弁
,
僧帽弁狭窄症
,
僧帽弁閉鎖不全症
,
電気凝固
,
治療成績
,
人工弁置換術
,
心臓弁形成術
,
僧帽弁形成術
,
メイズ手術
,
経皮的僧帽弁交連切開術
,
三尖弁形成術
,
凍結凝固
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Electrocoagulation
,
Mitral Valve
,
Mitral Valve Insufficiency
,
Mitral Valve Stenosis
,
Treatment Outcome
,
Heart Valve Prosthesis Implantation
,
Cardiac Valve Annuloplasty
,
Mitral Valve Annuloplasty
pp.297-302
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010186374
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対象は2004年1月~2009年8月の40例(男22例、女18例、平均年齢61.9歳)で、内訳はcryoablationのみによるmaze手術20例(cryo群)とradiofrequencyを使用した20例(RF群)であった。弁形成術はCryo群8例、RF群15例であり、後者が有意に多かった。周術期データは両群間で有意差を認めなかった。退院時の洞調律復帰率はCryo群80.0%、RF群70.0%であり、退院時の抗不整脈薬はCryo群の9例およびRF群の13例が要した。Radiofrequency ablationデバイスを用いた手技はcryoablation法と比較して手術手技上時間短縮・簡便化に有益であり、従来の心房細動に対する外科治療の代替となる新たな治療法として期待がもたれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010