手術の工夫
心筋梗塞後心室中隔穿孔に対するinfarct exclusion変法
新野 哲也
1
,
宇野澤 聡
,
木村 玄
1国立病院機構災害医療センター 心臓血管外科
キーワード:
心エコー図
,
心筋梗塞
,
心膜
,
心膜切除術
,
大動脈内バルーンパンピング
,
X線CT
,
心室中隔穿孔
,
胸骨切開術
,
心膜パッチ
Keyword:
Echocardiography
,
Intra-Aortic Balloon Pumping
,
Myocardial Infarction
,
Pericardiectomy
,
Pericardium
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Ventricular Septal Rupture
,
Sternotomy
pp.205-209
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013179910
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症例1は76歳男性で、胸腔内苦悶を主訴に当院救急搬送となった。症例2は85歳男性で、胸背部痛を主訴に、近医の心カテーテル検査にてLAD#7の100%閉塞を指摘され、緊急手術目的で当科紹介となった。症例3は66歳男性で、胸痛を主訴に当院救急外来を受診した。精査の結果、いずれの症例も心筋梗塞後に発症したLAD領域の心室中隔穿孔と診断し、2枚のパッチを用いたinfarct exclusion変法を施行した。いずれも術後経過は良好で、術後第28~35病日で退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013