発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005175812
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症例1(71歳男性).患者は胸痛で近医を受診し,急性心筋梗塞(AMI)と診断され抗凝固療法を受けた.その後,心エコーで心筋梗塞後心室中隔穿孔(VSP)を認め,カテーテル検査で左前下行枝の完全閉塞と右環状動脈よりの側副血行を認め(左-右シャント率50.4%),著者らの施設へ転送後に手術となった.心室中隔に20mmのVSPを認め,Komeda-David手術に準じパッチ縫着を行った.その結果,術後経過は良好で5週後に退院となった.症例2(69歳男性).患者は呼吸困難を主訴に他院を受診,心エコーでVSPを指摘され著者らの施設へ搬送となった.カテーテル検査で左前下行枝の完全閉鎖を認め,左-右シャント率は72.7%で手術を行った.心室中隔に10mmのVSPを認め,Komeda-David手術に準じパッチ縫着を行った結果,術後の経過は良好で4週後に退院となった
©Nankodo Co., Ltd., 2005