発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013095094
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82歳男。脳梗塞の経過観察中に右肺腫瘤を指摘された。胸部CTにて右肺S9/S10の腫瘤を認め、FDG-PET所見にて腫瘤にSUVmax 13.48とFDGの集積を認めた。vinorelbine、gemcitabineによる化学療法を行ったが、次第に状態が悪化したため対症療法のみとした。肝転移、肺腫瘤および縦隔リンパ節転移巣の増大・圧迫による食道狭窄が出現した。嚥下障害が出現したため上部消化管内視鏡検査を行ったところ、食道狭窄と胃体中部大彎前壁寄りに腫瘤を認め、生検、免疫染色所見で低分化扁平上皮癌、肺癌の胃転移と診断した。その他PET検査、肺腫瘤のFDGの高度な集積、上部消化管内視鏡、視診より、肺扁平上皮癌の胃転移と診断した。以降、対症療法のみを行っている。
©Nankodo Co., Ltd., 2012