小型肺癌の治療戦略とその成績
小型肺癌に対する術式選択と手術成績
大泉 弘幸
1
,
加藤 博久
,
鈴木 潤
,
渡会 光
,
貞弘 光章
1山形大学 外科学第二講座
キーワード:
胸腔鏡法
,
リンパ行性転移
,
腺癌
,
肺切除
,
扁平上皮癌
,
肺癌-非小細胞
,
治療成績
,
腫瘍量
,
Kaplan-Meier法
,
胸部CT
,
すりガラス様陰影
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Carcinoma, Non-Small-Cell Lung
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Lymphatic Metastasis
,
Pneumonectomy
,
Thoracoscopy
,
Treatment Outcome
,
Tumor Burden
,
Kaplan-Meier Estimate
pp.47-51
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012214656
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小型肺癌に対する術式選択と手術成績について報告した。完全切除を施行した病理学的腫瘍径2cm以下の小型肺癌161例を対象とした。全例の5年生存率(OS)は89.9%、5年無再発生存率(DFS)は91.7%であった。病理病期別では、DFSはIA群96.5%、IB群100%、IA群50%、IIIA群66.7%、IV群100%であった。DFSはpure GGO群、mixed GGO群ともに100%、solid群84.6%であった。術式別に5年DFSをみると、部分切除区域切除で100%、肺葉切除で83.8%であった。Solid群で再発した6例中、5例では開胸手術、1例で胸腔鏡下肺切除(TS)を行った。3例がリンパ節転移を伴い、1例は間質性肺炎を有した。追加検討した2cm以上3cm未満のGGOは7例あり、全例でTS区域切除を施行した。5年のOS、DFSともに100%であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012