局所進行肺癌の治療と成績
局所浸潤肺癌の治療と成績 T3隣接臓器浸潤肺癌に対する手術例の検討
安達 大史
1
,
上田 宣仁
,
水上 泰
,
有倉 潤
1国立病院機構北海道がんセンター 呼吸器外科
キーワード:
腫瘍再発
,
腫瘍侵入性
,
腺癌
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
扁平上皮癌
,
腺扁平上皮癌
,
後向き研究
,
未分化癌
,
胸壁
,
Kaplan-Meier法
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Carcinoma
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Lung Neoplasms
,
Neoplasm Invasiveness
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Pneumonectomy
,
Retrospective Studies
,
Carcinoma, Adenosquamous
,
Thoracic Wall
,
Kaplan-Meier Estimate
pp.898-902
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017404466
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T3隣接臓器浸潤肺癌に対し手術を行った50例(男性42例、女性8例、年齢中央値65.5歳)の術後成績について検討した。その結果、全体の5年生存率は55.7%であった。胸壁浸潤症例の検討では、骨性胸壁切除と胸膜外切除の5年生存率に有意差を認めず、胸壁浸潤の深達度別の検討でも、壁側胸膜浸潤群と肋間筋、または肋骨浸潤群で生存率に有意差はみられなかった。pN因子の検討でも各群間で有意差は認められなかったが、切除術の根治性別ではR0群の5年生存率は68.4%であり、R1ないしR2群の5年生存率36.0%と比べ、有意に生存率が高かった。尚、遠隔転移は41.2%と高頻度に認められた。
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