発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012013966
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75歳女。60歳時、子宮平滑筋肉腫(I期)にて子宮全摘出術および両付属器切除術を施行されていた。今回、高血圧で近医通院中にX線で左肺の異常陰影を指摘され当院紹介となった。X線で左下肺野に境界明瞭な腫瘤影を、CTでは左S10に3.5cmの境界明瞭な充実性腫瘤を認めた。子宮平滑筋肉腫の肺転移と考え手術施行し、胸腔鏡観察で左下葉に隆起性病変を認め下葉切除を行った。病理学的所見は紡錘形の腫瘍細胞が束状配列を呈し、核は葉巻状、大小不同で、核分裂像(強拡大)は10視野中7個認めた。免疫組織学的にSMA陽性で、平滑筋肉腫の肺転移と診断した。術後経過は良好で、術後11ヵ月現在、再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2011