発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007094863
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症例1(59歳女)、症例2(58歳女)。両症例とも子宮平滑筋肉腫に対する単純子宮全摘・両側付属器摘出術後1年7ヵ月、7ヵ月目に肺転移を認めた。胸部CTでは症例1は右S10に2.8×2.2cm大の結節影を認め、腫瘍倍化速度は28日であった。一方、症例2は左S8に3.2×2.2cm大、左S10に5.2×4.2cm大の結節影を認め、左S10の腫瘍倍化速度は27日であった。いずれも下葉切除と縦隔リンパ節のサンプリングを行い、症例1は2年2ヵ月間無再発生存中で、症例2は術後1ヵ月で脳転移を来した。腫瘍摘出術および定位放射線治療を施行したが、更に骨盤内再発を認め、腫瘍摘出を試みるも切除不能であったため、術後CBDCAとPTXの併用療法を開始した。4コース終了後(肺転移切除後7ヵ月)の現在、骨盤内再発部はSDであり、その他の遠隔転移はみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2006