発行日 2011年6月1日
Published Date 2011/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011288493
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63歳女性。関節リウマチに伴う変形性膝関節症に対し、術前精査で偶発的に右房内に腫瘍を指摘され、受診となった。画像診断より良性の脂肪腫が認められ、経過観察も考えられたが、サイズの増大で将来的に下大静脈や冠状静脈洞を閉塞する危険性や、また亜有茎性で可動性があること、更に腫瘍が右房壁より剥がれ肺塞栓をおこす危険性や年齢の進行、関節リウマチの増悪を踏まえ、da Vinci Surgical Systemを使用した手術が行われた。その結果、切除した腫瘍は成熟脂肪細胞の分葉状の増殖からなる脂肪腫であった。以後、患者は経過良好にて、術後5日目に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011