発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011245575
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83歳男性。患者は前医の胸部X線で異常陰影を指摘され、著者らの施設へ紹介となった。精査の結果、肺癌と大腸癌の同時性重複癌と診断され、ニ期的に手術が行われることとなった。まず、大腸癌に対し上行結腸切除術が施行されたが、病理組織診断はstage Iのpapillary adenocarcinomaであった。その後、経過の良好のもと、約2ヵ月経過で肺癌に対し中葉切除術が行われ、病理組織学的に病理病期IA期の肺原発多形癌と診断された。目下、患者は術後7ヵ月目に巨大肝転移を来したため緩和医療施行中である。
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