発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011245574
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61歳男性。患者は下肢悪性黒色腫、食道癌治療後の定期検診にて胸部異常陰影を指摘され、精査入院となった。胸部CTでは右肺中葉に棘形成を伴う径12mmの腫瘤がみられ、PET-CTでは右肺中葉の病変にSUV max3.1の集積が認められた。気管支鏡検査も行われたが確定診断に至らず、胸腔鏡補助下肺生検にて扁平上皮癌と診断された。以後、治療として右中葉切除術と縦隔リンパ節郭清が施行された結果、病理組織学的に臨床病期IA期の原発性肺癌で、目下、術後9ヵ月経過で再発はみられていない。尚、本症例は肺癌、悪性黒色腫、食道癌の重複癌であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011