発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011245576
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49歳女性。患者は5年前より月経に一致して咳嗽と右胸痛が出現、今回、月経随伴性気胸と診断のもと手術が施行されることとなった。術中所見では右横隔膜の腱中心は菲薄化し、多数の欠損孔および点状の出血斑が認められた。そこで、菲薄化部分を含め横隔膜を縫縮切除し、切除線をポリグリコネートシートで被覆した。その結果、病理組織学的には横隔膜に子宮内膜組織が確認され、胸腔内子宮内膜症による月経随伴性気胸と最終診断された。尚、経過は良好で、術後はGnRHa療法を6ヵ月間併用し、目下、患者は15ヵ月経過で再発はみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2011