発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009150013
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まれな肺多形癌の3例を経験した。症例1は74歳男で、胸部異常陰影を指摘された。胸部CTにて右下葉縦隔側に腫瘍を認めた。臨床的に肺癌を強く疑い、右下葉切除+S2区域切除術を施行した。病理組織検査で、多形癌と診断した。術後1ヵ月で対側肺転移に再発し、術後2ヵ月で他病死した。症例2は74歳女で、咳嗽・膿性痰が出現し、胸部異常陰影を指摘された。気管支鏡にて低分化腺癌と診断され、左下葉切除術を施行した。病理組織検査で、多形癌と診断した。術後24ヵ月経過し、無再発生存中である。症例3は69歳男で、胆管癌疑いにてPET-CTを施行した際に左舌区に腫瘍を認めた。気管支鏡にて腺癌と診断し、上下葉間に分葉不全と総肺静脈還流症を認めた。結果的に左肺全摘術となった。病理組織検査で、多形癌と診断した。術後5ヵ月経過し、無再発生存中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009