発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011192869
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心臓外科手術後の心房細動(POAF)発症予防目的として周術期にamiodaroneの経口投与を行い、その有効性について検討した。amiodarone投与群(AMD群)30例と対照群(C群)45例で比較検討した。その結果、POAF発症率はAMD群で13.3%、C群で28.9%と、AMD群で有意にPOAF発症率が低かった。POAFの持続時間に関しても、AMD群でその持続時間が有意に短かった。POAF非発症例の術当日amiodarone血中濃度はPOAF発症例と統計学的有意差はなかったものの、その血中濃度は高い傾向にあった。以上より、amiodarone周術期投与によりPOAF発生の予防が期待できると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011