開心術後心房細動に対する予防投薬の効果 landiololとamiodaroneの比較

開心術後dexmedetomidine hydrochlorid投与中に、landiololあるいはamiodaroneを投与し、心房細動に対する予防効果および離脱に関して比較検討した。landiololは15例(男9例、女6例、平均年齢71.8歳)に2μg/kg/分で投与し、amiodaroneは15例(男7例、女8例、平均年齢68.6歳)に50mg/時で6時間負荷投与後25mg/時で計48時間投与した。心房細動発現はlandiolol群で4例(26.7%)、amiodarone群で3例(20.0%)に認め、心房細動発症直後の心拍数はlandiolol群が平均88.2回/分、amiodarone群が平均112.4回/分で、前者が低い傾向であった。また、血圧低下をlandiolol群の2例で認め、いずれも低心機能例であった。