気胸・嚢胞性肺疾患の手術
さまざまな気胸に対する手術とその工夫 肺切除術後対側気胸手術5例の検討
松浦 求樹
1
,
西川 敏雄
,
藤原 俊哉
,
片岡 和彦
1広島市立広島市民病院 呼吸器外科
キーワード:
気胸
,
術後合併症
,
結核-肺
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
胸部CT
,
肺ブラ
Keyword:
Lung Neoplasms
,
Pneumothorax
,
Postoperative Complications
,
Pneumonectomy
,
Tuberculosis, Pulmonary
pp.280-283
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011160932
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手術を施行した肺切除後対側気胸患者5例(男・37~67歳)について検討した。前疾患は肺癌3例、肺結核2例、術式は肺葉切除4例、肺摘除1例であった。前治療から対側気胸発症までの期間は3ヵ月~40年で、いずれも禁煙できていなかった。全摘除後の1例は呼吸不全で入院中であったが、他の4例は救急搬送され、そのうち3例と全摘後症例では胸部X線像で気胸と判明する前に、呼吸状態の悪化から救命処置として気管内挿管が行われていた。全例で胸腔ドレナージ施行後に手術を行ったが、胸腔鏡下に手術可能であったのは1例のみで、4例は開胸手術、うち1例は経皮的心肺補助装置補助下に行った。術前は5~14日、術後退院までは7~56日であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011