臨床経験
22年前にブラ切除を受けた血管型Ehlers-Danlos症候群患者の再発気胸
鈴木 大和
1
,
植田 信策
,
鈴木 聡
1石巻赤十字病院 呼吸器外科
キーワード:
Ehlers-Danlos症候群
,
気胸
,
再発
,
肺切除
,
ビデオ下胸腔鏡手術
,
胸部CT
,
肺ブラ
Keyword:
Ehlers-Danlos Syndrome
,
Pneumothorax
,
Pneumonectomy
,
Recurrence
,
Thoracic Surgery, Video-Assisted
pp.501-503
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017304631
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40歳男。右胸痛を主訴とした。3歳で血管型Ehlers-Danlos症候群と診断され、18歳時のブラ切除では術中・術後経過に問題はなかったが、30歳時に広範な皮下出血からショックをおこし、39歳時からは消化管出血が頻回になっていた。胸部X線像でII度の右気胸を認め、胸腔ドレーンを留置したが気漏が持続し、胸膜癒着も成功しなかったため、発症から43日目に胸腔鏡下に気漏閉鎖を行った。術中、手術機材が接触した胸膜が破損して新たな気漏が発生したため、フィブリン糊とポリグリコール酸シートで被覆してすべての気漏を停止させた。術後10日目に退院し、その後気胸の再発は認めない。
©Nankodo Co., Ltd., 2017