発行日 2010年12月1日
Published Date 2010/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011060411
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58歳女。胸部CT上の肺腫瘤陰影を主訴とした。胸腹部CTで右肺S1の腫瘤を確認したが、FDG-PET CTでは縦隔リンパ節にのみ集積を認めた。右肺腫瘤は緩徐に増大し、気管前リンパ節の腫大も認めたため、胸腔鏡下右肺腫瘍生検を行ったところ、迅速病理は低分化型腺癌(野口分類type D)であり、右上葉切除術、縦隔リンパ節郭清を行った。病理組織学的所見より低分化型肺腺癌pT1N2M0、病理病期IIIA期と診断して術後化学療法を行い、現在、無再発生存中である。本症例では肺原発巣の腫瘍細胞の5%、縦隔リンパ節転移巣の腫瘍細胞の60%がGlucose transpoter 1陽性で、FDG-PETの所見と一致していた。
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