発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010199017
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59歳女。検診でのXPで淡い小結節影を指摘され、近医でCT上に右肺葉S9の胸膜直下に径11×5mm大の歪な形状で不均一な濃いスリガラス状陰影を呈する結節影を認め、確定診断と治療目的で当科紹介入院した。胸腔鏡下に手術を行いS9の胸膜面は灰白色の色調変化を示しており、自動縫合器を用いて病変を含む肺部分切除を行った。割面は非充実性で不均一境界不明瞭な軟らかい暗褐色腫瘤で、病理所見は肺胞壁よりやや厚い壁から成る管腔増生を示し、管腔内は赤血球を認めた。免疫染色より、肺孤立性毛細血管腫と診断した。合併症は無く術後2日に退院し再発は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010