発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006036372
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局所進行肺癌に対する術前療法について検討した.対象は,術前療法を施行した非小細胞癌56例(男性45例,女性11例・平均60.4歳)で,内訳はCUSA併用縦隔鏡(CUSA-MS) N2例31例,縦隔進展T4例25例であった.術前療法での放射線併用は32例(57.1%)で,CUSA-MS N2群と縦隔進展T4群では化学療法のレジメンに大差はなかったが,放射線併用が各々14例(45.2%),18例(72%)と有意差を認めた.術前療法の効果はPR 32例,SD 19例,PD 5例,奏効率57.1%で,化学放射線療法(C+R群),化学療法単独(C群),放射線単独(R群)の奏効率は各々59.4%,52.2%,100%であった.PDを除く51例が切除対象で切除率は91.1%,うち完全切除が39例(76.5%)であった.予後は,切除例全体の中間生存期間(MST)35.5ヵ月,5年生存率27.5%,縦隔進展T4群のMST 25.5ヵ月,5年生存率30.2%はhistorical control群より有意に良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005