発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009358791
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58歳女。健診で異常陰影を指摘された。胸部X線で右上肺野に結節影を認め、胸部CTでは右肺上葉S3の胸膜下に辺縁不整でspiculationを伴う15×12mmの結節を認めた。肺癌との鑑別が困難であったため、腹腔鏡下に外科的切除を施行した。右肺上葉S3に12mm大の腫瘤を認め、部分切除を施行し、術中迅速組織診断で悪性所見は認めず、肺アミロイドーシスの診断であった。切除標本所見は弾性硬、境界明瞭、充実性の腫瘤で、病理組織学的にはHE染色で局所的に骨化を伴った好酸性の無構造沈着物があり、周囲にリンパ球が集積していた。Dylon染色は陽性であり、アミロイドーシスと診断した。術後経過は良好で、術後5日に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009