発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007150045
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
58歳男。肺炎の診断で約1ヵ月間の治療を受けるも増悪したため入院したが、その後、急性呼吸不全により人口呼吸器管理となり気管支鏡で腫瘍を発見され肺癌と診断された。葉間分岐部から上葉気管支入口部まで腫瘍を認め、#7リンパ節の腫大も伴い左無気肺を認めた。易出血性の不整形腫瘍が左主気管支を閉塞していたが、心大血管への浸潤や胸膜播種、遠隔転移を認めず切除可能と判断した。呼吸不全による人工呼吸器からの離脱および閉塞性肺炎の遷延増悪阻止目的で胸腔鏡を取り入れ左肺摘除とND2aリンパ節郭清を行った。組織型は小細胞癌で病理病期T3N3M0、IIIB期であった。術前高値であったWBC、CRP値は術後7日までに正常化し円滑に離床できた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007