大動脈基部置換術
術式選択 高度基部破壊を伴うStanford A型急性大動脈解離に対する基部置換術の可及的回避法
金田 幸三
1
,
西脇 登
,
横山 晋也
,
長阪 重雄
,
平尾 慎吾
,
平間 大介
,
森嶌 淳友
,
吉田 雄一
,
長門 久雄
1近畿大学医学部附属奈良病院 心臓血管外科
キーワード:
大動脈弁
,
大動脈瘤
,
動脈瘤-解離性
,
冠状動脈バイパス術
,
人工弁置換術
,
大動脈置換術
Keyword:
Aortic Aneurysm
,
Aortic Valve
,
Coronary Artery Bypass
,
Aneurysm, Dissecting
,
Heart Valve Prosthesis Implantation
pp.966-970
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009358782
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高度基部破壊を伴うStanford A型急性大動脈解離19例を対象に、可及的に自己大動脈基部温存をめざした手術を施行し、その成績を調査した。冠状動脈解離を伴っていなければ、大動脈弁置換術の追加を余儀なくされるケースを認めたが、自己大動脈基部は温存可能であった。右冠状動脈に解離が及んだ場合でも、通常の人工血管置換および右冠状動脈バイパス術で大半が対処可能であった。左冠状動脈解離においては、基部温存は限界であり、何らかの基部再建が必要であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009