大動脈基部置換術
再手術 大動脈基部再手術例の検討
新田 能郎
1
,
齋木 佳克
,
田林 晄一
1東北大学 心臓血管外科
キーワード:
危険因子
,
再手術
,
大動脈弁
,
大動脈瘤
,
動脈瘤-解離性
,
人工弁置換術
,
心臓弁形成術
,
大動脈置換術
Keyword:
Aortic Aneurysm
,
Aortic Valve
,
Aneurysm, Dissecting
,
Risk Factors
,
Reoperation
,
Heart Valve Prosthesis Implantation
,
Cardiac Valve Annuloplasty
pp.986-989
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009358787
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大動脈基部再手術例36例を対象に、再手術適応となった病変、再手術までの期間、再手術の術式の検討を行うとともに、再手術は大動脈基部手術の危険因子となるか否かの検討を行った。初回手術が大動脈基部手術であった13例の再手術適応となった病変は冠状動脈再建部の瘤化や仮性瘤形成が多く、初回手術が大動脈弁手術であった23例ではValsalva洞の拡大が多かった。再手術までの期間は多くの症例が8年以上であった。再手術の術式については、初回基部手術後の再手術例13例は再基部置換が多く、初回大動脈弁置換術後の再手術例23例は全て基部置換術であった。再手術時の冠状動脈再建は、初回手術と同様にbutton法を原則として行っていた。危険因子の多変量解析では、術前の感染(人工血管・人工弁感染・感染性心内膜炎)が有意な危険因子であり、再手術は危険因子ではなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009