気管・気管支形成手術の現況
気管・気管支形成 原発性肺癌における気管・気管支形成手術の臨床的検討
監崎 孝一郎
1
,
先山 正二
,
鳥羽 博明
,
中川 靖士
,
滝沢 宏光
,
近藤 和也
,
丹黒 章
1徳島大学 大学院胸部・内分泌・腫瘍外科
キーワード:
カルチノイド腫瘍
,
医学用イラストレーション
,
腺癌
,
腺様嚢胞癌
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
扁平上皮癌
,
生存分析
,
大細胞癌
,
気管気管支形成術
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Carcinoid Tumor
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Carcinoma, Adenoid Cystic
,
Medical Illustration
,
Lung Neoplasms
,
Pneumonectomy
,
Survival Analysis
,
Carcinoma, Large Cell
pp.951-956
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009016925
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著者らの施設における肺癌の気管・気管支形成術22例(男性21例、女性1例、平均年齢は66.5歳)について検討した。全例が喫煙者で喫煙指数も高値であった。組織型は扁平上皮癌が19例(86.4%)と最も多かった。術前呼吸機能検査では閉塞性換気障害を示す肺気腫例が多く、術後肺炎を呈する症例は8例(36.4%)に認められた。術式では上葉管状・楔状切除が15例(68.2%)と最も多く、病期別の5年生存率は、I期73.3%、II、III期33.3%であった。術後は吻合部狭窄を4例(18.2%)で認め、うち3例は術前放射線治療例であった。手術直接関連死亡は1例(4.5%)、在院死は2例(9.1%)で認めた。全例の転帰では原病死を4例、局所再発を2例に認めた。尚、気管・気管支形成術例と全肺癌手術例333例と比較すると、有意に男性が多かったが、病期別の5年生存率、在院死や手術直接死亡については有意差はみられなかった。
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