発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009150012
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49歳男。35歳時に左不全麻痺で脳梗塞と診断された。45歳時右不全麻痺を発症した。脳梗塞の原因検索で左房粘液腫と診断され、他院で摘出術を施行された。47歳時の心エコーでは異常なかったが、49歳時に左房と右室に腫瘤を指摘され、粘液腫再発の疑いで紹介となった。経胸壁心エコー所見では、左房内に可動性腫瘤を認め、心房中隔に有茎性に付着していた。また、右室内の三尖弁直下中隔側に広基性に付着する腫瘤を認めた。外循環・心停止下に、septal superior approachで付着部心房中隔とともに左房腫瘍を摘出した。心房中隔欠損孔は、ウマ心膜パッチで閉鎖した。再手術後4ヵ月目と5ヵ月目にIFMとVP-16を用い2クールの化学療法を施行した。白血球減少、脱毛を認めたが軽快した。再手術後約4年経過した現在、再々発を認めず元気に外来通院中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009