発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006210149
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
原発性肺癌手術313例のうち,手術死亡・在院死亡となった18例(男16例・女2例,平均70.6歳)について報告した.組織型は扁平上皮癌11例,腺癌5例,小細胞癌3例で,病期はT4またはN2が10例(55.6%)であった.術式は肺摘除4例,肺葉切除13例で,肺摘除の3例に被覆を行った.対象18例は全手術例と比較すると有意に高齢で,術式は摘除例が多かった.術後在院日数は122.5日で,手術関連死10例(A群),原病死4例(B群),その他4例(C群)であった.A群のうち術後30日以内の手術直接死亡は5例であった.A群の死因は肺瘻・気管支瘻(膿胸・肺炎,喀血)3例,術中・術後出血2例,呼吸不全1例,細菌性肺炎・肺膿瘍1例,総腸骨動脈血栓症1例,不詳2例であった.B群の内訳は局所再発2例,遠隔転移2例,C群は脳出血2例,肺梗塞1例,化学療法後多臓器不全1例であった
©Nankodo Co., Ltd., 2006