発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009052476
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45歳男。右胸部痛を主訴とした。呼吸器科での気管支鏡検査で、肺腺癌cT3N0M0、臨床病期IIB期と診断された。CTで右肺上葉に胸壁に接する9×7×3cmの肺腫瘍を認め、胸壁への浸潤が疑われたが、明らかな肋骨の破壊は認めなかった。手術を施行し、胸腔鏡で播種のないことを確認し、右肺上葉切除、第4~6肋骨の部分切除を含む胸壁合併切除、および2a群リンパ節郭清を行った。切除された胸壁の大きさは11×6.5cmで、15.2×10.2cmのバードコンポジックスメッシュ(E/Xタイプ)を用いて胸壁を再建した。術後は肩甲骨の動きに問題はなく、胸壁動揺や異常呼吸は認めなかった。胸部CTでも胸郭の変形は軽度であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008