Pancoast型肺癌の手術
選択術式 前領域肺尖部胸壁浸潤肺癌に対するopen doorアプローチ変法を用いた根治術式
大浦 裕之
1
,
新井川 弘道
,
石田 格
,
半田 政志
,
平野 春人
,
守 義明
,
宇部 健治
,
佐々島 朋美
,
冨地 信和
1岩手県立中央病院
キーワード:
気管支鏡法
,
胸部X線診断
,
胸部腫瘍
,
腫瘍侵入性
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
扁平上皮癌
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
陽電子放射型断層撮影
,
胸骨切開術
Keyword:
Bronchoscopy
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Lung Neoplasms
,
Neoplasm Invasiveness
,
Pneumonectomy
,
Radiography, Thoracic
,
Thoracic Neoplasms
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Positron-Emission Tomography
,
Sternotomy
pp.41-45
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010091382
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66歳男。湿性咳嗽と発熱を主訴とした。胸部X線で右肺尖部縦隔側に腫瘤を認め、CTでは右鎖骨下~腕頭動静脈付近の縦隔胸膜に広く接する内部不均一の腫瘤を認めた。また、軽度の右肺門リンパ節腫大も認めた。気管支擦過診でclass V、扁平上皮癌が証明され、右肺尖部胸壁浸潤の肺扁平上皮癌(cT3N1M0)と診断して手術を行った。手術はOpen doorアプローチ変法(正中切開に前胸壁骨性胸郭の一部切除を追加)を用い、腫瘍浸潤部位の視野展開が容易となり、安全に右上葉切除+胸壁合併切除+ND2aを行うことが出来た。術後経過は良好で、術後14日に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010