発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008148989
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69歳男。右肺癌(腺癌、pT2N0M0、stage IB)に対し右S6区域切除術を施行後、10ヵ月経過頃より右背部腫瘤および腰痛を認め、さらに2ヵ月経過後の胸部CTにて右傍脊柱筋内に約7×5cm大の造影効果のある腫瘤を認めた。頭部CTおよび骨シンチグラム所見では異常は認められなかった。生検も兼ねて腫瘍摘出術を施行し、摘出標本所見にて境界明瞭な白色充実性、弾性硬の腫瘤で、病理組織所見より肺癌傍脊柱筋転移と診断した。術後経過は良好で、以前tegafur/uracil配合内服を行ったが副作用で中止しており、患者家族とも相談の上、追加治療は行わず経過観察とした。術後第23病日に退院となり、それから1年後に他病死した。
©Nankodo Co., Ltd., 2008