臨床室
傍脊柱発生の骨外性Ewing肉腫の1例
中島 浩敦
1
,
吉田 雅博
,
山田 健志
1岐阜県立多治見病院 整形外科
キーワード:
Ewing肉腫
,
肝臓腫瘍
,
抗腫瘍剤
,
MRI
,
腫瘍再発
,
鑑別診断
,
脊柱
,
脳腫瘍
,
肺腫瘍
,
針生検
,
筋肉腫瘍
,
致死的転帰
,
重粒子線治療
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Brain Neoplasms
,
Biopsy, Needle
,
Diagnosis, Differential
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Liver Neoplasms
,
Lung Neoplasms
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Spine
,
Sarcoma, Ewing
,
Fatal Outcome
,
Muscle Neoplasms
,
Heavy Ion Radiotherapy
pp.535-539
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015285023
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
25歳女。腰痛および腫瘤を主訴とした。傍脊柱筋内の腫瘍にて紹介受診し、右腰部に弾性硬で可動性不良、境界不明瞭な腫瘤を触知した。MRIでは、L2椎体上縁~L4椎体下縁レベルの右傍脊柱筋内に、T1強調画像で筋肉と等信号、T2強調画像で高信号を呈する腫瘤が認められた。腫瘤は分葉状で椎間関節突起に接し、関節突起内はT2強調脂肪抑制画像で高信号を示した。CTガイド下針生検の病理組織所見から、骨外性Ewing肉腫(EES)を疑い、VAIA療法と術前放射線照射を行い、腫瘍の縮小化を図った後に広範切除を行った。切除標本での壊死率は100%、切除断端陰性であった。初診後2年8ヵ月で局所再発を認め、多剤併用化学療法や放射線治療を行うも肺、脳、肝に転移をきたし、初診後5年で死亡した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015