発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008146461
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60歳女性。約1週間持続する息切れ、動悸を主訴に受診した。心電図所見にて頻脈性心房細動を認め、心臓超音波所見にて大動脈弁閉鎖不全III度、左室拡張末期径/左室収縮末期径:48.5/36.3、左室駆出率50%、左房径47mm、僧帽弁逆流1度、上行大動脈最大径55mm、弁輪径22mmであった。これに対し、体外循環を使用し、心拍動下にCardioblateによる両側肺静脈隔離術とCarboseal graftを用いた大動脈基部置換術を施行した。病理標本所見より大動脈炎の診断で、大動脈弁に異常所見は認めなかった。術後経過は良好で、術後3週目の大動脈造影検査、心電図ともに異常所見は認めず、術後4週目に正常洞調律で退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008