発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008042654
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71歳女。発熱、前胸部創周囲発赤・腫脹を主訴とした。41日前に上行大動脈人工血管置換術を受けていた。白血球軽度増加とCRP上昇を認め、創切開により膿性滲出液の排出を認めたため縦隔炎を疑い、ただちに創開放として胸骨ワイヤーを抜去し、周囲組織の十分なデブリドマン後、持続陰圧吸引療法を施行した。創培養検査でメチシリン感受性黄色ブドウ球菌が検出されたためimipenem/cilastatinを投与した結果、創部は徐々に良好な肉芽組織がみられるようになり、CRP陰性化後の術後49日に大胸筋弁を用いて創閉鎖した。術後経過は良好で3年経過現在感染の再燃は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007