発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008008067
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77歳男。患者は既往として1978年に大動脈弁輪拡張症の診断でBentall手術を、Bjork-Shiley弁27mmおよびwoven Dacron人工血管30mmを用い施行された。その後、1997年6月に1回目の仮性瘤修復術が行なわれたが、2000年5月に胸部造影CTおよび大動脈造影にて大動脈遠位側吻合部からと思われる仮性瘤を認めた。2回目の修復術を施行したものの、2005年11月に胸部造影CTにて組織への造影剤流入を認め、仮性瘤と診断された。所見では胸骨と仮性瘤は非常に近接しており、更に大伏在静脈グラフト(SVG)の開存を認め、3回目の修復術を認めた。術後4時間で郭清を確認し、22時間後に患者は人工呼吸を離脱、術後26日目に自宅退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007