投稿論文 症例報告
肺切除術中の気管支出血 肺静脈閉塞に伴う区域性肺うっ血から持続的な肺胞出血を来した1症例
照屋 洋武
1
,
松岡 義和
,
角森 雅樹
,
西本 れい
,
谷口 新
,
森松 博史
1労働者健康安全機構岡山労災病院 麻酔科
キーワード:
気管支鏡法
,
気管支疾患
,
胸腔鏡法
,
胸部X線診断
,
直腸腫瘍
,
肺腫瘍
,
肺静脈閉塞症
,
肺切除
,
失血-外科
,
肺うっ血
,
胸部CT
Keyword:
Lung Neoplasms
,
Blood Loss, Surgical
,
Thoracoscopy
,
Radiography, Thoracic
,
Pneumonectomy
,
Pulmonary Veno-Occlusive Disease
,
Rectal Neoplasms
,
Bronchial Diseases
,
Bronchoscopy
pp.82-86
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022082544
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気管支出血は、肺切除術中にしばしば見られる合併症である。本症例では、術中の胸膜縫合閉鎖に伴う肺区域静脈の圧排により生じた肺うっ血によって、持続的な肺胞出血を認めた。泡沫状出血や区域性の気管支粘膜発赤といった特徴的な気管支鏡所見から、原因や部位を特定した。術中に介入することで止血でき、良好な転帰を得た。
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