発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007094868
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61歳女性。患者は体位変換に伴う激しい咳嗽、四肢末梢の浮腫および疼痛を主訴に近医を受診、胸部異常陰影を指摘され、著者らの施設へ紹介となった。術前検査の結果により、本症例は右上葉に捻転を呈しており、更に肺性肥大性骨関節症を合併した肺腺癌と診断された。開胸にて右肺摘除術を行ったところ、病理組織学的に腫瘍は14×10×9cm大で、中分化型乳頭腺癌(pT2N0M0)と診断された。術後、四肢末梢の浮腫・疼痛は速やかに改善し、術後3年経過現在、再発なく生存中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2006