発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007050566
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68歳男。左下肢間欠跛行、両上肢の痺れを主訴に受診し入院となった。両橈骨動脈の拍動は弱く、左足背動脈は蝕知せず、血管造影より両側鎖骨下動脈および左総腸骨動脈の閉鎖を認め、胸部上行大動脈を流入とする非解剖学的バイパス術を施行した。上・下肢病変とも動脈硬化が原因の慢性動脈閉塞と考えられた。術後は良好に経過し、両上肢の痺れと左下肢の間欠跛行は消失し、3-DCT所見でバイパス吻合部に狭窄部はなく良好に開存し、血圧(API右0.99、左1.03)は改善を認め、術後第18病日に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2006